インナーゲームとは、テニスコーチのw.ティモシー・ガルウェイが、レッスンを通して考案した、集中力理論の原点ともいえる画期的なセオリー。本能(セルフ2)と自我(セルフ1)に着目して「選手の能力発揮を妨げるのは、実は自分自身の内側の雑念であり、それを除去して本能をもっと活用すれば、誰もが自分自身の能力をフルに活用できる、本能自身がそれを望み、それを喜ぶはずだ」。ゾーンやフローと言われる集中力の極限状態も同じ意味。うるさいセルフ2を黙らせ、セルフ2を信じて、感じることに全神経を集中させる。インナーゲームの鍵は、この「体内感覚」を研ぎ澄ませることにある。
私は10年以上前からこの「インナーゲーム」を愛読し、自分なりに実践してきた。
泳ぐときも、カヤックを漕ぐときも、サーフィンするときも、スキーするときも、走るときでさえ、感じることに集中してきたので、今ではそれが習慣になり、自分の身体との対話を楽しめるようになってきた。だから何をやっても楽しくてしょうがない。きっと一生飽きないと思う。そんなインナーゲームに出会えたことに、本当に感謝している。
そして、今、これが体幹トレーニングにもいかされている。特にローカル筋は、言葉で説明するのも理解するのも難しいのだが、イメージはちょうどおなかに風船があって、その風船を常に膨らましておくような感じ。きとこの感覚が腹圧なのだと思う。これができるようになると、骨盤が安定し、少ないエネルギーで最大限のパワーを発揮できるようになる・・・らしい。もともと体との対話を大事にしてきたから、体得がはやい(と思う)。
今日電車で面白い発見をした。暇つぶしに立ったまま骨盤を安定させてバランスをとってみたところ、以前なら
簡単にバランスを崩していたのに、なかなかバランスが崩れない。目を閉じて感じることに集中すると、微妙な揺れや急激な揺れに身体が勝手に反応してバランスを取っていることがよくわかった。
実に面白い。
速く歩くのも同じこと。腹圧が入って骨盤が安定していれば、速く大きく股関節がくにゃくにゃ動く。これって競歩じゃん!
今日は発見が多かった。